イスラム社会では制限があるけれど、私は成功を収めることを決意している。
スーダンは部族の共同体であり、その幾つかは『女性は自宅にいるべきだ』と信じている。
私の声を聞きたくない少年もいたわ。彼は、『男性は女性から命令を受けてはいけない』と信じている部族に所属していると言った。
彼が私を受け入れてくれるまでには、何ヶ月もかかった」
女性の権利が制限されていることが多いイスラム社会では、男子サッカークラブの指導を行っている女性はサルマのみだという。
スーダンには女子サッカーチームは1つしか存在せず、イスラム協議会は「女子チームは不道徳な行為」と公に批判している。
父親のムハンマドによれば、サルマは家族や親類からも当初は受け入れられなかったという。
ムハンマド・アル・マジーディ
「サルマは家族から受け入れられることも難しかったよ。
彼女を批判していた叔父さんは、ある日観衆が『サルマ!サルマ!』と歌っているのを見たんだ。試合中にね。
そして今は、彼はいつもアッラーにサルマを守ってくれと祈っているよ」
アル・アハリ・アル・ゲダレフの監督に就任したというサルマ・アル・マジーディ。今後世界に名を轟かせる存在になるだろうか?