以前とは違うセレッソでの役割

――まずは今シーズンここまでの自身のプレーを振り返っていかがでしょうか?

なかなか良い入りができた分、怪我は痛かったですが、ここに来てずっと試合に出続けているのでチームとしても状態は良いんじゃないかと思います。

――大阪に戻ってきて一年ほどになりますが、昔と今でどのような点が違いますか?

年齢ですね。それは冗談ですが(笑)、あの頃(※海外移籍前にセレッソに在籍していた2010~2012年)は何も考えないと言うか、サッカーにすごく没頭していたかなと思います。もちろん今も没頭していますけど、やはりチームを引っ張らないといけない年齢なのでそこは以前セレッソにいたときとはまったく違います。

――今のユン・ジョンファン監督のチームで自身がどのような役割を担っていると感じますか?

キャプテンの蛍(山口)は無口な分プレーで引っ張るタイプなので、口で言うのは僕とか宏太(水沼)ぐらいしかいないしそこは「言ってよ」とは言われます。プレー面でも自由を与えてもらっていますし、ユンさんが言っていることを守りながらチームの円滑油になれればと思っています。

――以前の清武選手はパスの出し手のイメージが強かったんですが、最近は受け手というかスペースへ入っていくプレーが多いと感じます。

パスを出せる選手が曜一朗(柿谷)や健勇(杉本)、蛍に宏太といるので、走ったら出てくるなという感じはあります。今のセレッソは純粋なトップ下を置いておらず(※清武は主に左サイドで出場)、僕はどちらかというとサイドプレーヤーのタイプではないのですが、味方に使ってもらってもらうための“上下動”が重要なのでスプリント回数は自然と増えています。

走らないと怒られるので(笑)。トップ下でも中央に入ったり外に張ってプレーしたりというのはずっとやってきましたが、スプリント回数は10回程度でした。サイドではその数が確実に増えているので、けっこう疲れますね。基本的に自由はすごく与えられているんですが、トップ下より守備をしなければいけないですし、最終ラインに入らないといけないことも少なくないです。

――ボールコントロールや時間の作り方、判断力、キックの精度に守備への貢献と、清武選手のプレーには様々な点で魅力を感じます。自身の強みを一つ挙げるとすれば何でしょうか?

強みというのはそんなになくて、「一定のプレーをある程度のレベルでできる」ぐらいにしか思っていないですね。どれが一番良いとかはあまり考えたことがないです。

――プレーしていて調子が良くない日もあると思いますが、そういったときはどんなことを考えてプレーするんですか?

調子が悪いときはとりあえず単純にはたいて、自分がボールを持つ時間を少なくします。2タッチとかで返して、徐々に慣れてきたらボールを持つようにします。それをやっていたら自然と調子も上がってきますね。引きずることはあまりもうなくなりました。