ロナウド(ブラジル)

2006年ワールドカップ・グループ最終節 1-4●

異次元のスピードと最高級のテクニック、両足からの正確無比なシュートで20世紀末と21世紀の幕開けを彩ったロナウド。

サッカー史上最強のFWとも言われる彼は、母国ではペレ、ジーコらと並び称される存在であり、フェノーメノ(超常現象)と呼ばれた。

そんな怪物は横浜で開催された2002年大会決勝で母国を5度目の世界一に導き、2006年大会ではグループステージの最終節で先輩ジーコが率いる日本代表を葬った。

ブラジルは玉田圭司のゴールで先制を許すが、前半アディショナルタイム、ロナウドにとっては珍しいヘディングによって同点に。後半は一気にギアをあげ2点を加えると、最後は再びロナウドが教科書通りの基本に忠実なシュートで試合を決定付けた。

ゴールを決められた川口能活は後年、「コースも、強さも、GKには止められない完璧なシュートだった」と振り返っている。