ここまでグループステージ2連勝を飾り、前評判どおりの「タレント力」を見せつけているフランス代表。

しかしその一方で、試合内容としてはあまり芳しいものとは言えず、選手個々の力量と相性だけで勝ちきっている印象だ。

ということは、この第3節では新しいコンビネーションを試してくるかもしれないし、決勝トーナメントでもブレイクスターが出る可能性もある。

そして、バックアップとなっている選手にも、世界最高峰の舞台で輝けるだけのタレントがいるのだ。

トマ・レマール(モナコ→アトレティコ・マドリー)

昨年から今年にかけて、もしかしたら最もフランスリーグで話題を集めた選手と言えるかもしれない。

小柄な体格であるが、そのクレバーなプレーと精密なテクニック、正確な左足のキックを武器に戦うミッドフィルダーである。

ジョゼップ・グアルディオラも高く評価したという彼には、アーセナルやリヴァプールなど多くのクラブが接近していたと言われているが、今7000万ユーロとも言われる価格でアトレティコ・マドリーへと移籍した。

ポグバとカンテに誰を加えるか?フランスの中盤はそこで苦しんでおり、まだタレントを生かし切るまでには至っていない。その潤滑油となれるのは、もしかしたらレマールなのではないか。