ベルギーのクラブはなぜ「育成」に役立つか

モナコのディレクターを務めているフィリップス・ドーント氏は、1994~98年にセルクル・ブルッヘのCEOとして働いていた人物。

オランダ語、フランス語、英語、ドイツ語を自在に操る腕利きは、古巣の危機を救うために手を差し伸べた。

もちろん、それはモナコにも利益がある。

なぜセカンドチームが必要なのか。それはフランスリーグの制限が原因である。

若手をローンで放出して修行させるという手段は世界的に有名であるが、フランスでは年間7名が上限。また、モナコはブラジルなど南米のコネクションを持っている一方で、外国人枠の問題も発生する。

一方ベルギーはその制限が緩いため、チームの構成に大きな縛りがない。より自由に選手を送ることができる。

そして、若手の育成で結果を出してきたベルギーのメソッドを学ぶこともできる。

モナコがセルクル・ブルッヘを買うために費やしたのは450万ユーロ(およそ5.9億円)。リボロフレフにとっては、娘にケーキを買うくらいの負担だろう。