グループB4位:パレスチナ
日本と対戦する可能性が出る条件:第3節ヨルダン戦で勝利した上で、オーストラリアがシリアに敗れる。
グループステージ第1節:シリア戦 0-0 △
グループステージ第2節:オーストラリア戦 0-3 ●
初戦でシリアに引き分けた時には「おおっ」と思わせたパレスチナ。他国生まれの選手を多く引き入れており、ノランブエナとカンティジャナはチリ、ワディはエジプト、アル・バダウィはアメリカ、出場していないがムスタファはアルゼンチンだ。
ただ、だから質が上がっているかと言われると、かつて活躍していたエースのアシュラフ・ヌーマンがいた時代からそこまでは…。という感じである。
全体的には一長一短の選手が多く、その中にノランブエナのようなオールラウンダーがちょこちょこいるというチーム構成。
攻撃の中心は左利きのタマル・サヤムで、長身であるがテクニックを生かした豪快な突破、鋭いキックが特徴だ。外からゴールを狙ってくるカンティジャナの一発も期待できる。
トップはヤシル・ピントが比較的ポストタイプ、ワディが重戦車タイプ。彼らを生かしたカウンター攻撃が命綱である。
ただ、守備の雑さはどうしても否めないところがあり、オーストラリア戦では外から外に動かされて揺さぶられ、守備を崩されてしまっていた。安定感という点では期待できないところだ。
しかし第3節の相手となるヨルダンはすでに決勝トーナメント進出を決めており、叩けるチャンスはある。日本としてもどちらかと言えば彼らが来てくれたほうが…。