『CNN』は6日、「オーストラリアサッカー協会は、U-23代表チームが行う予定であったタイでのキャンプと親善試合をキャンセルした」と報じた。

オーストラリアU-23代表は、3月に開催されるAFC U-23選手権の予選の準備のため、タイでトレーニングキャンプを行う予定だった。

バンコクで中国とのフレンドリーマッチを開催するというイベントも含まれていたが、オーストラリアは急遽それをキャンセルすることにしたとのこと。

その理由は、バーレーンからオーストラリアに亡命したサッカー選手ハキーム・アル・アライビがタイの空港で拘束されてしまったことだ。

バーレーン代表にも招集されていたDFアル・アライビは、警察署の襲撃に関わったとして母国で逮捕され、当局に激しい拷問を受けた上に10年の懲役刑を言い渡される。

2014年に国外へと脱出してオーストラリアへたどり着き、難民として認められ、メルボルンのパスコー・ヴェイルというセミプロチームでサッカー選手をしていた。

しかし昨年11月、新婚旅行で訪れたタイの空港で逮捕されてしまい、それから同国で裁判に臨むこととなった。

タイ外務省は「オーストラリアのインターポール(国際警察)からアラートを受け取ったために逮捕しただけ」と主張しているが、すでに裁判がスタートしていることから取り消すことができない状況となっている。

アル・アライビは今後8月まで投獄され続ける可能性があり、判決までにはさらに2~3ヶ月が必要になるそう。

FIFAやFIFPro(国際サッカー選手組合)、さらにオーストラリアだけでなく各国の政府がタイを非難しており、アル・アライビの釈放を求めるキャンペーンを行っている。

そして今回は実際にオーストラリアがタイでのキャンプと試合を取りやめるという決断を下した。このままアル・アライビの拘束が続くようであれば、国際的な衝突が深まる恐れもある。