『BBC』は20日、「シェフィールド・ユナイテッド女子のFWソフィー・ジョーンズは、トッテナムのDFレネー・ヘクターに人種差別的行為を行ったとして解雇された」と報じた。
事件が発生したのは1月6日に行われたFA女子チャンピオンシップのトッテナム対シェフィールド・ユナイテッドの試合中だったという。
試合が終わった後、トッテナムのDFレネー・ヘクターは自身のSNSで「プレー中にモンキーチャント(猿の声真似)を受けた」と訴えた。
また、試合中にもレネー・ヘクターから審判に同様の報告が行われ、トッテナムも正式にサッカー協会に訴えを起こしていた。
調査の結果、モンキーチャントをしたとされるシェフィールド・ユナイテッドのFWソフィー・ジョーンズには5試合の出場停止と200ポンド(およそ2万9000円)の罰金が宣告。
さらにシェフィールド・ユナイテッドはソフィー・ジョーンズと相互の合意の下で契約を解除。ソフィーはその後現役を離れることを発表している。
ただ、一方でソフィー・ジョーンズは人種差別的な行為をしたということを否定しており、引退を決意したのは自身の説明が無視されたからだと主張している。
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ソフィー・ジョーンズ
「信頼できない組織の下ではもうサッカーを続けられない、そのことが心に響いています。
私はこの判断が下されたという事実に苦しんでいます。FAの第三者委員会は10名上の選手から聞き取りをし、全てのマッチオフィシャルが人種差別を目撃していないことを確認しているのに」
Thank you all for your support 💙 @ThlfcOfficial pic.twitter.com/5D50VAZqbm
— Renée Hector (@renazzza) 2019年3月20日
一方レネー・ヘクターは自身のツイッターで人種差別に対する厳しい罰則が下されたことに感謝を表明している。