『calcioefinanza』は4日、「カタール投資庁は、ローマとミランを購入することに関心を持っている」と報じた。
カタールが所有しているクラブといえば、フランス・リーグアンのPSGが有名。カタール投資庁傘下のカタール・スポーツ・インヴェストメンツがオーナーを務めている。
しかし、同国は今後他のリーグにもビジネスを広げていくことを考えており、そのターゲットとしてローマとミランを同定しているという。
ローマは昨年からカタール航空とスポンサー契約を結んでおり、さらに新スタジアムの建設計画の進行によって難しい経営を余儀なくされている状況にある。
オーナーのジェームズ・パロッタ氏はクラブの株式82%を所有しているが、彼に対しての批判も高まっている状況であり、具体的なオファーがあれば売却の可能性もあるのではないかと考えられている。
ただ、ローマとカタールのスポンサー契約は、同市に存在するバチカン市国(ローマ教皇庁によって統治されているカトリック教会の総本山)に反対されていたという歴史もあり、政治的には難しいのではないかとも考えられている。
一方、ミランは現在アメリカのヘッジファンドであるエリオット・マネージメントがオーナーとなっている。
ヘッジファンドは本来価値が下落した企業を買い取って高く売ることを業務としている会社であり、ミランの財政が安定したら新しい所有者に転売する可能性が高い。
歴史的な街にあるビッグクラブという点も考え、カタールは新たな投資先としてミランを検討しているとも。
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