昨夏のワールドカップ直前、伝説的ロックバンド「ローリングストーンズ」がアルゼンチン代表にチャーター機を提供したことが話題となった。

英国のバンドなのになぜ?と思われるかもしれないが、彼らはサッカー大国アルゼンチンで非常に愛されており、その影響力はアルゼンチンのサッカー選手に長髪が溢れかえる理由になったと指摘する声があるほど。

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言われてみると確かにアルゼンチンには長髪の選手が多いような…。

ということで今回は、アルゼンチン代表を彩ってきた歴代「長髪」の選手を振り返りながら彼らの「現在の姿」も見てみよう。あの選手たちは今、どんな風貌になっているのだろうか?

ガブリエル・バティストゥータ

アルゼンチン代表:77試合54得点(1991-2002)

中田英寿がローマでスクデットを獲得した時のエースFWであり、アルゼンチン史上最高とも考えられるストライカー。

右足から放たれる強烈なシュートは圧巻のひと言で、その特徴的な名前に長髪、髭という風貌も彼を神格化させるのに役立った。

そんな伝説的な点取り屋の最近の姿がこちら。

50歳になり、この通りダンディなおじさまに(写真は2016年のものだが現在もあまり変わっていない)。

引退後は馬術の世界に飛び込んだが、最近、古巣フィオレンティーナの監督就任が伝えられるなど現場復帰も囁かれている。

フェルナンド・レドンド

アルゼンチン代表:29試合1得点(1992-1999)

レアル・マドリーの黄金期を支え、今なお「理想の5番(ボランチ)」として語り継がれるMF。

その優雅なプレーと長髪により“王子様”の愛称で親しまれたが、当時アルゼンチン代表を率いたダニエル・パサレラから「髪を切れ」と命令されたため1998年ワールドカップを欠場した…とされるエピソードはあまりにも有名だ。

そんな名声より美学を貫いた男の2019年の姿がこちら。

最近まで現役の頃に近い髪型だったが現在ではこんな感じに。ラテン諸国では年齢とともにワイルド化することが多いが、レドンドは珍しくあまり変わらない感じかもしれない。

引退後は膝のケガもありサッカー界から距離を置いてきたものの、指導者になる希望は持っているようだ。