日本では参議院選挙が近づいており、改めてスポーツと政治の関係を考えさせられる出来事がいくつか発生している。
サッカーの歴史が長いヨーロッパでは、サポーターグループが政治的団体と結びついていることも多く、主義主張のアピールや差別的行動に繋がる事件も頻繁に発生している。
『ANSA』によれば、今回トリノ警察が摘発したのはユヴェントスのウルトラス(過激派サポーターグループ)のドルーギ。
彼らがネオ・ファシストのバナーを所有していることが発見されたことから捜査に至り、その中で武器の不法所持の疑いが浮上したそう。
そして16日の朝に警察はイタリア北部の各地にあるドルーギの施設を一斉に強制捜査した。
ミラノ、ヴァレーゼ、パヴィア、ノヴァーラ、フォルリのアジトに乗り込んだところ、自動小銃やピストル、徹甲弾、さらに軍用の地対空ミサイル(カタール軍で使われているものだそう)が発見されたとのこと。
ネオ・ファシストやネオ・ナチのグループとの深い関係があることが明らかになり、他のユヴェントスの伝統的なウルトラスにも過激右派とのつながりが疑われているそうだ。