フベニルAなら外国人枠が障害にならない

では、何故久保はフベニルAに登録されたのだろうか?答えは外国人枠にある。

リーガ・エスパニョーラの外国人枠は3枠である。ただし、EU、トルコ、EFTA、コトヌー協定に該当するアフリカ諸国の選手は外国人扱いにはならない。また、5年以上スペインのクラブに在籍することで市民権獲得ができる。枠数こそ少ないが、実際に外国人選手となると南米やアジアの一部の選手に限られるケースが多い。

現在、レアル・マドリーに在籍する外国人はエデル・ミリトン(ブラジル)、ロドリゴ・ゴエス(ブラジル)、ヴィニシウス(ブラジル)らがおり、飽和状態となっている。

ウルグアイ代表のフェデリコ・バルベルデはスペイン国籍を取得予定で問題ないとしても、現状では久保ははじきだされてしまう。そのための裏技がフベニルAへの登録である。

ユースの選手はトップチームでプレーする時には26番以上の背番号をつけ“ユースの選手として”出場する。ユースの選手は国籍は問わない。つまり、外国人枠にカウントされないのだ。この手法は昨年のヴィニシウス(28番)でもそうであったし、もっと言えばリオネル・メッシもバルセロナでスペイン国籍がまだないユース所属の頃は同じような方法でトップチームでプレーした。

フベニルAに所属していようが、カスティージャやトップチームでプレーできることは変わらない。ただ、こうした裏技がリーガにはあり、過去のスター選手も起用を探るべく同じ道をたどったということは面白い事実だ。

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公式サイト日本語版では久保がフベニルAに登録されたニュースに際し、同選手を「並外れた技術があり非常に起用で試合を読む力と高いドリブル能力、得点力を備える攻撃的ミッドフィールダー。」と誤字まじりの日本語で紹介した。

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