インテル、イタリア初の「三冠」

この年、欧州の頂点に輝いたのはイタリアのインテル。

ジョゼ・モウリーニョ監督のもと、セリエA、コッパ・イタリア、CLを制し、イタリア勢初の三冠を達成した。

CL決勝ではバイエルン・ミュンヘンを2-0で撃破。

喜びに沸くチームをよそにモウリーニョはすでに退任を決意しており、表彰式後スタジアムの外でマルコ・マテラッツィと抱き合い涙した。

岡田ジャパン、南アフリカW杯でベスト16

大会前に国内で行われた親善試合でセルビア、韓国に完敗し、期待感に乏しい中で迎えた南アフリカワールドカップ。

しかし大会直前で採用した守備的なシステムが功を奏し、初戦でカメルーンを破ると、グループ突破がかかったデンマーク戦でも本田圭佑、遠藤保仁の連続FK弾などで快勝。

ベスト16でパラグアイにPK戦の末惜しくも敗れたものの、帰国会見でのチームの一体感などポジティブな印象を残した大会となった。

この大会が失敗に終わっていれば日本サッカーはもっと違った2010年代を送っていたかもしれない。