ブラジル人の本質を探るポゼッション戦術

ブラジル全国選手権を見たものは知っているだろうが、ブラジル人選手は足元がうまい選手はいるものの、気候、労働条件、選手層の問題などから運動量は決して多くなくロングボール主体に守備的なカウンター戦術をとるチームが少なくない。

ザーゴ監督は「選手はボールと共にプレーすることは楽しいことでそれを追求すべき」「ブラジル人の本質はボールタッチ」と足元の技術を強調している。


だが、それは前時代的なものではない。ザーゴ監督の作るチームはサイドを広く開き、スペースを見つけるように選手は良く動く。そして、選手がボールをよく触る。しかし、ザーゴ監督はいう「ブラジルのチームはドリブルばかりしているというが、実際は2タッチの高速サッカーである。テレ・サンターナの時代からそれをやっていた」と。

また、コーナーキックでも大事なのはカウンターを受けないようにこぼれ球に対するポジショニングと語り、それを得点をすることよりも重視しているという。それもすべてはボールを保持する確率をあげてポゼッションを高めるためのものだ。