南米の国チリで悲しい事故が発生したようだ。
1月29日に国内の名門クラブであるコロ・コロとパレスティーノが対戦したあと、会場のエスタディオ・モヌメンタル付近で両チームのサポーターが衝突する。
それを鎮圧にかかった警察は、なんと馬を輸送するためのトラックで集団に突入…コロ・コロのファンの男性ホルヘ・モラ氏に衝突したそう。
残念ながらホルヘ・モラ氏は病院に運ばれたものの数時間後に死去。逆に非道な取り締まりに対する批判を呼び起こす結果となっている。
そして、仲間を殺害されることになったチリのサッカーファンは警察に対して反感を高め、コパ・リベルタドーレスのウニベルシダ・デ・チリ対インテルナシオナウでは「スタジアムが燃やされる」事件も発生。
288人の警備員、20人の機動隊、さらに500人の国家憲兵が暴動の鎮圧にあたり、スタジアムの内外でサポーターと激しい衝突を起こしていたとのことだ。
チリでは昨年から経済不安のために反政府デモが頻発しており、市民の不満が高まっている。一部の暴徒化した集団に対する警察の暴力行為も問題になっており、対立が深まり続ける状況となっている。