――“サッカーのない日々”でした。

僕はプロ20年目になりますけど、今まで当たり前のように生活し、当たり前のように毎日トレーニングをしていました。その当たり前が当たり前ではなくなったことで、サッカーが自分にとってどれだけ大切で重要なのか、改めて実感するきっかけになりました。

――フィジカル面の維持に関してはどんなことに気をつけていましたか?

僕個人としては自粛に入る直前に痛めた部分があったので、それを癒すためのいい時間になりました。また自粛期間でしっかり自分自身を追い込んで個人トレーニングができたことで、今はいいコンディションを保てていると思います。

――すごく昔な気がしますが、開幕戦のヴァンフォーレ甲府戦。あの試合はチームとしてどんな戦い方ができました?

監督がポポヴィッチさんに代わって、結果こそ0-0でしたけど、新生FC町田ゼルビアを存分に見せることができた試合になったと思います。

――ポポヴィッチ監督になって、サッカーのスタイルとしてはどんな変化がありました?

これは僕個人の意見ですが、昨年まで率いていた相馬直樹監督と考え方やサッカーの取り組み方は非常に似ているものがあると感じます。もちろんサッカーに対して戦術面などいろいろな違いはあるものの、考え方や取り組む姿勢はあまり変わらないので非常にやりやすいです。

ただやはり、一つのボールをより大事に扱うことを常に意識していますし、それのみならず、デュエルの部分、戦う姿勢を非常に大事にしている監督だとは思います。

僕は以前、サンフレッチェ広島に所属していたときにポポヴィッチさんと2年近くかかわったことがあります(※ポポヴィッチ氏は2006~2007年に広島でコーチを務めていた)。その当時からイメージはほとんど変わらないんですけど、さらに監督・選手という立場で今年接することができ、より一人の人間として偉大な方だと感じています。

日本人にちょっと似たような“気持ち”を持っている方だと感じる部分がたくさんあります。

――李選手自身はポポヴィッチ監督とどんな話をしていますか?

ポポヴィッチさんには非常によく声をかけていただきます。プレーの面での話ももちろんありますけど、やはりチーム全体のオーガナイズの部分だとか、メンタル的な部分で若手選手を引っ張っていってもらいたいといったことも多いです。

李漢宰

今年キャプテンは水本裕貴選手が務めていますが、「ハンジェにはキャプテンマークを巻いていなくてもキャプテンという気持ちで皆をまとめていってほしい」と、常にリーダーシップの部分が期待されていると思っています。