16日、アーセナルでプレーしてきたGKエミリアーノ・マルティネスがアストン・ヴィラへ移籍することが決定した。
10年間アーセナルと契約してきたもののほとんどをサブかローン先で過ごし、ほとんど出番が与えられなかったマルティネス。しかし昨季は終盤にベルント・レーノが怪我をしたことでポジションを任され、FAカップ優勝にも大きく貢献する活躍を見せた。
5分52秒~のプレーでは、ラインギリギリでキャッチしたことで「ハンドだったのでは?」とも言われたが…。
この活躍から今夏アストン・ヴィラからのオファーを受け、2000万ポンド(およそ27.2億円)で移籍することを決断している。
そして彼は今回アーセナルの公式サイトで以下のように話し、クラブへの感謝を述べたとのこと。
エミリアーノ・マルティネス
「僕はFAカップを3回、コミュニティシールドを3回勝ったと思うが、実際にはチームの一員ではなかった。必要なだけの出場時間を得られなかった。
だから、勝ち取ったという感覚を得たことはない。チームの役割はこなしたが、自分のものだと思ったことはない、
そして、何度もローン移籍と復帰を繰り返してきて、今回キーパーになるチャンスを手にした。
FAカップとコミュニティシールドを勝ち取ったとき、ついに僕のものになった。
アーセナルは間違いなく僕を残そうとしていたし、アルテタ監督とも話した。クラブとも話した。
ただ、彼らは僕の決断を理解し、尊重してくれた。それがアーセナルなんだ。このクラブにすべてを捧げれば、その分リスペクトしてくれる。
僕を選手として、人間として成長させてくれたことに感謝している。若い頃、僕は一人でここにやってきた。アルゼンチンの、貧しい国の、貧しい家族からね。
そして、妻と子供を授かって、一人の立派な男としてここを去る。すべてはアーセナルのおかげだ。
僕がファンに言いたいのは、プロセスを信頼すべきだということだ。彼らは本当にいい仕事をしているよ。アルテタ監督やスタッフとともに。彼らの将来に幸あることを願っている」
サポーターには「今のアーセナルの監督やスタッフを信じるべきだ」というメッセージも。マルティネスがクラブをどれだけ愛していたかがわかるコメントだ。