ブラジルメディアの表現に違和感
今回も『UOL』が「アデミウソンはチームでチームのトップスコアラーである6ゴールをあげている。しかし、それはガンバ大阪が罰を適応するのをやめませんでした(Ademilson é atualmente o maior goleador do time japonês (seis gols na temporada), mas isso não impediu o Gamba de aplicar a punição.... -)」と、サッカーができるのに罰を受けたともとれてしまう接続詞を使っており、違和感を覚えた。
知人曰くブラジルでは飲酒程度で酔っぱらうのは男らしくないというか、運転ぐらいは当然できる、そのぐらいは気にしないというようなムードがどこかにあるとも指摘する。そのため、自分的に冷静に見えても検査をすると実は酔っぱらっているということも多いという。
意外と違う?各国の道路交通法事情
日本の道路交通法では、呼気1リットルあたりのアルコール濃度が0.15mg以上の場合に酒気帯び運転と判定される。ブラジルでは1リットルあたり0.2~0.33mgだと飲酒運転と判定され免許が減点などされる。0.33mgを超えると即刻逮捕の対象となるという。
また、ペドロ・マンジーのスペインも1リットルあたりで判別すると0.25mg以上が基準。どちらの国も日本の呼気中アルコール濃度は0.15mg/lよりも甘いのだ。
日本の呼気中アルコール濃度を基準にあてはめると純アルコール20g(ビール中びん1本、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯)を飲んだときの呼気中アルコール濃度(0.1mg/l~0.2mg/lで血中濃度はそれぞれ0.2~0.4mg/ml)に相当する。裏を返せばブラジルやスペインの基準ではビール中びん1本程度では引っかからない可能性があるということだ。
とはいえ、ここは日本である。世界を股にかけるフットボーラーならば、相手の国の文化をリスペクトし学ぶこともサッカーの手助けになることがあるはずだ。何より、飲酒運転は犯罪であることを忘れてはならない。