「僕は自分たちのコミュニティにいることがラッキーだった。
同じ境遇にある子供たちが多くいたので、放課後クラブや朝食クラブなどに多くの友達がいた。
でも、多くのケースで負のレッテルがあるように感じる。
そういうプログラムに行かなくてはいけないことに人々は恥ずかしさを感じている」
「誰もが自分たちの母親をかばおうとする気持ちがある。
子供たちが実際には見るべきではないことを自分の母は経験していた。でも、それによって僕はより強い人間になったし、母により寄り添っている。
僕や兄妹ですら大変だったのなら、当時の母にかかっていたストレスは想像すらできない。
正直なところ、母はそれを隠すのがうまかった。僕らが家にいる時の彼女は常にハッピーだったからね。
子供たちを食べさせるために自分が空腹になることも多かったはずだ。
当時、仕事から帰宅した母が食事を作ってくれる時に僕らが『食べないの?』と聞くと、彼女は『No』と言うことが多かった。
当時の僕は幼かった。外で食べてきたのかもしれないと思っていたけれど、母は自分が食べるべきものを僕らにくれることが多かったんだ。
朝9時から夜8,9時まで毎日働いている人間が食べないのは自分自身の健康や興奮にとってよくない。だから、僕らがいた状況は大変なものだった。
その反対側にいる今の僕らにとって大切なのは、同じ状況にある人達を救おうとすることだと思う。母もそれに情熱を注いでいる」
ラッシュフォードは無料の学校給食を食べることに子供たちがいまだに後ろめたさを感じなければいけない現状に怒りを覚えているそう。
また、ファーガソンもグラスゴーの長屋で9人家族のひとりとして育ったとか。
同氏は「両親は私たちを育てるために生涯働いた。特別な時間だったので、また当時に戻ってみたいと思うこともある。両親はたくさんのことを教えてくれた。嘘をつくな、遅刻はするな、懸命に働け、年長者を敬え。仲良しな9人家族だった。お互いを信じていたので、誰もドアを閉めることはなかった。素晴らしい時間だった」などと述べている。