シーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2021、川崎フロンターレはガンバ大阪を3-2で下し、今季最初のタイトルを獲得した。
試合は同点で迎えた後半アディショナルタイムの96分、小林悠が決勝点を奪う劇的なものだった。その決勝点をアシストしたのが、今季チームに加わった21歳の遠野大弥だ。
最後の最後に最高の見せ場❗️#小林悠 選手が勝利を決定づけるゴーール😆
✔ ゴール!!
🏆 FUJI XEROX SUPER CUP 2021
🆚 川崎フロンターレ vs ガンバ大阪
🔢 3-2
⌚️ 90+6分
⚽️ 小林 悠(川崎F)#Jリーグ開幕 #FUJIXEROXSUPERCUP2021
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— Jリーグ (@J_League) February 20, 2021
藤枝明誠高校から加入したJFLのHonda FCで実績を残し、2020年1月に川崎が獲得。昨シーズンはアビスパ福岡へ期限付き移籍で出され、5年ぶりのJ1昇格に貢献していた。
福岡でチーム最多の11得点を記録したように、卓越したシュート能力を持つ遠野。他にもスピードや運動量などたくさんの強みを持っているが、今回見せたようなアシストも彼の大きな武器である。
遠野のパスの特徴は、単純に精度が高いだけでなく、「受け手」のことが常に考えられている点だ。福岡でも彼のパスからたびたびゴールが生まれた。
2020 J2第5節 ジュビロ磐田戦 得点者:増山朝陽(動画1分45秒~)
昨年記録したアシストの中でも今回小林に出したパスに近いものが、この増山朝陽へのアシストだ。
中央で相手選手2人を引き付けながら、右利きの選手がフィニッシュしやすいタイミング、強さで右のスペースに出された絶妙のパス。GKは横へ動きながらの対応となるためどうしても後手になり、増山は自信を持ってループの選択をすることができた。
そしてもう一つ、同じく昨季のJ2、第33節のFC琉球戦で見せた山岸祐也へのアシストは、地味ながらも遠野の「出し手」としての能力が遺憾なく発揮されたものだった。