――今回の試合では右サイドバックに山川哲史選手が入り、菊池選手がその裏をカバーする形で、川崎のキープレーヤーである三笘薫選手をかなり抑えていた印象です。

三笘選手とは大学時代にユニバで一緒にやっていて、非常に素晴らしい選手であることは分かっていました。

警戒していた中で、テツ(※山川選手)がうまく対応してくれて、タッチが大きくなるところを自分がカバーしました。2人3人で抑えるイメージでうまく対応できたと思います。

――試合は72分にレアンドロ・ダミアン選手のゴールで川崎が先制しました。この試合もそうでしたが、今シーズンはゴールの判定などで試合が止まることが多いです。選手としてはどう感じていますか?

良い面も悪い面もありますが、正確な判定ができるという面ではすごく良いシステムだと思います。

待っている時間は判定がどちらに転ぶのだろうというドキドキ感がありますし、自分がゴールを決めた際もVARでのチェックが必ず入るので、毎回「大丈夫かな…」という気持ちはあります。

いろいろ言われた「雄叫び」、今は“武器”に

――試合は0-1のまま、アディショナルタイム7分が掲示されます。まだまだあるな、と?

そうですね。しかもジェジエウ選手が接触で倒れていた時間もあったので、もしかしたらワンチャンスあるかなという感じでした。

ゴールシーンは、リョウ(※初瀬亮選手)がうまくクロスを上げてくれて、僕は押し込むだけでした。

――あの試合、セットプレーではジェジエウ選手が菊池選手のマークに付いていました。そのジェジエウ選手が負傷で一旦ピッチから離れて、「誰も付いていないな」という感覚はあったんですか?

ジェジエウ選手が抜けていたことを僕は知らなかったんです。なんか自分の周りだけポッカリ空いているなと思って(笑)。あとはリョウが突破してクロスを上げてくれると信じていました。

――ニアサイドの狭いコースに、劇的なヘディング弾でした。狙ったコースでした?

本能という感じですね。覚えていないです(笑)。

――そして、今回ベストゴールパフォーマンスに選出させていただいた「雄叫び」です。あの瞬間の気持ちは?

いやもう、最高でした。

ただ、試合としては引き分けですし、そこはチームとしても個人としても甘いかなと思います。僕らが目指しているのは優勝なので、川崎相手にも勝っていかないとそこには届きません。まだまだ全然やれることはあると思います。