J1・サガン鳥栖が開幕から好調をキープしている。

開幕3連勝とスタートダッシュに成功すると、その後も堅守を武器に安定して勝点を積み重ね、リーグ戦12試合を消化して7勝2分3敗の3位と躍進。13位と苦しんだ昨季とは一転して、上位争いに食い込んでいるのだ。

今回の当コラムでは、序盤戦の台風の目となっている鳥栖にスポットライトを当て、戦術面や体制面から好調の要因を探っていきたい。

今季の基本システム

まずは、今季の基本システムおよびメンバーを見ておこう。

フォーメーションは中盤フラットの「4-4-2」とアンカーを置いた「3-5-2」が併用されているが、直近のリーグ戦2試合で採用された前者を基本形とした。

守護神は不動の存在である朴一圭で、最終ラインは右から飯野七聖、ファン・ソッコ、エドゥアルド、中野伸哉または大畑歩夢の4人。

ダブルボランチは松岡大起、仙頭啓矢が軸で、2列目は右サイドが樋口雄太または本田風智、左サイドは小屋松知哉または中野嘉大が起用され、最前線は新エースの林大地を中心に酒井宣福、山下敬大らがパートナーの座を争っている。