元日本代表の中田英寿氏が1日、今月21日に開幕する東京五輪について持論を展開した。
この日、三菱UFJ信託銀行が発表したパーソナルデータを管理・運用する情報銀行サービス「Dprime」のメディア発表会に出席した中田氏。質疑応答では、準備が進む東京五輪について問われ以下のように述べた。
「オリンピックに関してどうと言うのはなかなか難しいですね。僕は選手として2度出させてもらいましたけど(※96年アトランタと2000年シドニー)、万全の状態で出られるからこそ僕にとっては意味がありました。出ることに意義があるというのはあると思いますが、自分はオリンピックに出たかったわけではなく、よりレベルの高い試合をしたい。その思いが強かったので、そういう選手目線で考えるとベストの状態でやれることが一番だと思います」
現役時代、高いレベルの競争に真正面から立ち向かっていった中田氏らしい発言。五輪を取り巻く状況は日々変化しているが、なんとか良い形で開催されることを願いたい。
この日発表された「Dprime」は、パーソナルデータを管理・運用する情報銀行サービスで、データを集約し、個人ユーザーの同意に基づき、データ利用企業へ提供。個人ユーザーはパーソナルデータ提供の対価として、企業から新しい体験の機会や自身に最適化された商品・サービスなどのギフトを受け取ることができるという。
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中田氏は個人がSNSやブログなどを持つことが当たり前ではなかった時代から、自らのメディア「nakata.net」立ち上げるなど、早くからデジタルを活用した情報発信を行ってきたこともあり、今回、「Dprime」のブランドアンバサダーに就任。「Dprime」は25社の企業が参画する形で本格的な運用が開始されている。