「左SBのキーラン・ティアニーは右サイドよりもはるかにアクションが多い。もしアーセナルが前に出るのが好きなアーロンズを獲得していたら、多少は均衡していたかもしれない。

だが、アーセナルとノリッジはどちらも9失点しているものの、ヒートマップを見るとティアニーはアーロンズよりはるかに前に出ようとしている。

ポゼッション率を見ても、ノリッジ(43.68%)のほうがアーセナル(41.55%)よりも高い。したがって、ノリッジのほうが開幕3試合で後手に回っていた時間が長いという指摘は論外である。

そう考えると、冨安の獲得は非常に賢明な選択といえるだろう。ティアニーが常に攻撃を続ける攻撃的なサイドバックだということを考えれば、冨安はより多くのバランスを提供する。

2020-21シーズンにボローニャで右SBとして起用された際のヒートマップを見れば、冨安は前進できる一方で必要な時には自陣内や自陣近くで規律を保つことができると分かる。

アーセナルの4バックは攻撃時に3バック化しうるが、これは前からあったことだ。

前に出たティアニーをカバーするためにグラニット・ジャカが落ちてくることはよくあったが、攻撃時にMFをひとり犠牲にすることになっていた。

さらに、ジャカとコンビを組むMFがスペースを埋めるために左に寄りがちなため、右ウィングが孤立することに。そして、サポートがないニコラ・ペペが数的不利になったり、ポゼッションをロストすることが頻発。

(今後は)2人のセンターハーフがサポートしつつ、冨安は3バックの一角に入り、左CBがティアニーのカバーにいく。これによって、よりバランスのとれた攻撃ができる。

さらに、ジャカはティアニーへの単純なスルーパスではなく、よりダイレクトにストライカーにボールを入れることが可能だ。

とはいえ、冨安が正しい選択だったと言えるか否かは、彼がフルシーズンを過ごした時に決まるだろう。

今週末の試合では、冨安とアーロンズが対峙する可能性もある」

攻守のバランスを考えれば、アーロンズよりも冨安のほうがいいということのようだ。

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最下位アーセナルと19位ノリッジはともに得失点差マイナス9。週末の試合ではその両チームが激突する。

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