11月30日から開幕する「FIFAアラブカップ」。
この大会はアラブ地域の23カ国が参加し、予選を勝ち抜いた16チームがタイトルを巡って争うもの。
コンフェデレーションズカップが廃止されたため、今回はこのアラブカップが2022年11月から開催される予定となっているワールドカップのリハーサル大会としてカタールで行われるのだ。
本戦に出場するのはカタール、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、エジプト、サウジアラビア、イラク、UAE、シリア、スーダン、オマーン、ヨルダン、モーリタニア、レバノン、パレスチナ、バーレーン。
この大会で大きな話題を集めているのが、「オフサイド自動判定システム」が初めて試験導入されることだ。
すでにドイツやスペイン、イギリスでテストされてきたが、実際に判定に利用される形で使われるのは初めて。
『L'Equipe』によれば、そのシステムは以下のようになっているという。
【動画】VARのジャッジを助ける「オフサイド自動判定システム」
- 各スタジアムの屋根の下に10~12のカメラを設置、ボールと選手の位置を自動で追う
- 収集されるデータはリアルタイムでVARに送られるが、最終決定は主審にある
- ゴールラインテクノロジーとは違い、完全自動化ではなくあくまでVARの映像分析を経ての判定となる
なお、このシステムは2022年1月末から開幕のクラブワールドカップでもテストされる予定となっており、本番に向けて運用管理がブラッシュアップされていく。
FIFAの発表では「セミオートマチック」とも書かれており、全てをファクトとして判定することはまだ不可能であるようだ。