ACミランは21日、建築プロジェクトが進んでいる新スタジアムのイメージ映像を公開した。
デザインについては複数の企業の間でコンペティションが行われ、『ポピュラス』の提案が採用された。
『ポピュラス』は新ウェンブリーやトッテナム・スタジアム、エミレーツ・スタジアムなどを担当した設計会社で、ワールドカップやオリンピックの会場も手掛けてきた実績を持つ企業だ。
そのデザインコンセプトは、ミラノにある有名な大聖堂「ドゥオーモ」と、その近くにある歩行者用道路「ガレリア」をモチーフとしたもの。
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これは現在のサン・シーロの隣に建築される予定となっている。
なお新スタジアムの完成後、旧サン・シーロは2026年の冬季五輪の開会式に使用されるという。その後は解体されるか、あるいは縮小されて女子サッカーやユースのカテゴリ用に使用されるサブ競技場になるとのこと。
また、名前についてはサン・シーロ自体が街のエリアの名前であることから、同じく「サン・シーロ」が継続されるという。
発表によれば、このスタジアムの設計はSDGsが考慮されており、自然な冷却と加熱が行われるほか、屋根には太陽電池パネルが並ぶとのこと。
またスタジアムの屋根に降る雨水も集められて再利用されるほか、周辺に作られた緑地がヒートアイランド現象を打ち消す効果をもたらすそうだ。
なお、このスタジアムは現在のサン・シーロと比べて収容人数については縮小されており、6万5000人の規模となる。その分はVIPシートの増加によって収益増加が図られるとのことだ。