先月24日から始まったウクライナ侵攻により、イギリス政府はロシア関連の人物の資産を凍結する動きを行った。
それにより、チェルシーのオーナーであるロマン・アブラモヴィッチが保有している資産も凍結されることになった。
この制裁が加えられたことで、アブラモヴィッチ氏は英国においてビジネスを行うことが全面的に禁止されてしまった。
問題となっているのはもちろんチェルシーの経営。
すでに販売されているシーズンチケットホルダーはこのまま入場が可能であるが、あらたにチケットの販売を行うことはできず、グッズも売れない。
さらに今夏のマーケットでは移籍金を支払うことも契約を更新することもできず、補強も売却も不可能で、契約満了の選手は全員退団しなければならない。
また、アブラモヴィッチ氏はチェルシーの売却に向けて動いていたものの、資産を動かせないためそれも不可能となってしまった。
加えてアウェイゲームに向かうための予算もなく、プレミアリーグや他の大会の賞金も受け取ることができない。
クラブはプレーを継続するために特別な許可を得ており、英国政府からは文化的な活動であると認められているため、試合は行うことができる。
ただ、アブラモヴィッチ氏に利益が入ることはすべて禁止されるため、運営についても今後は不透明な状況である。