「本当に母と話がしたい、いつも欠けているものがあるからね。
何か重要なことを成し遂げても、いつもそういう気持ちがある。母は物理的には存在していないので、自分の心にはいつもむなしさがある。
ポルトガルに帰った時は母と会うためにいつも墓地に行く。義務のようなものさ。
母の隣に行くと気分が落ち着く。実際にそこにはいなくてもね。気分がよくなる。
魂や負のエネルギーを浄化してくれ、より幸せに生きることができる。
サッカーに抱く愛情も母の影響が大きい。素晴らしい思い出があるからね。
マンチェスターでも代表戦でもプレーする時は母が見守ってくれている気がする。試合が始まる前にいつもスタンドを見るけれど、もう母はいない。
母への愛に勝るものはないと思っていたけれど、娘が生まれた。それは説明のしようがない愛だよ。
仕事で疲れて帰宅した時に、娘がくれるハグとキスが最高の喜びさ。
プライスレスなものがある。どんなに金を稼いでも、どんなに生活の質が高くても、人生で一番なのは、子供たちがくれる小さな瞬間さ。
ただただ娘には健康であって欲しい。自分が今日も頑張るのは、娘が将来も平和に暮らせるためさ。
両親や自分が経験したような辛い思いをさせたくないんだ」
昨年末、カンセロは自宅で妻子とともに強盗に襲われて顔に傷を負う事件に見舞われた。
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事件後に「自分の人生には多くの障壁があったし、それを乗り越えなければいけなった」と語っていたが、こういった生い立ちも影響しているようだ。