1-2

1998年9月26日
1998シーズン Jリーグ 2nd第8節
柏レイソル vs 清水エスパルス

ゴールを奪うため絶対に必要なもの。それはシュート。まずはシュートを打たなければ話にならない。

ところが、シュートを多く打ったからと言ってたくさんゴールが決まるわけではないのがサッカーの面白いところだ。Jリーグ史上もっとも多くのシュートが生まれた(※延長戦試合は含まず)、1998年の柏レイソル対清水エスパルスはまさにそういった試合だった。

この試合、ホームの柏は30本、アウェイの清水も21本のシュートを記録。両チームとも“打ちも打ったり”の展開となったが、ゴールは意外にも3つにとどまった。

しかも、33分にベンチ―ニョのゴールで柏が先制したのに対し、清水は46分に安藤正裕、54分に伊東輝悦と連続でゴール。結果的にシュート本数の少なかった(それでも21本!)清水がアウェイで逆転勝利を収めている。

WINNERでもこんな試合はきっとあるはず。シュートが多いに越したことはないが、ものを言うのはやはり決定力。両チームの攻撃と守備がどのように噛み合うか、そして最後は「誰が決めるのか」を想像すると、スコアが見えてきやすいかもしれない。

ちなみに、Jリーグ史上もっともシュート本数が少なかった試合は比較的最近の2021シーズン、J1第19節の大分トリニータ対鹿島アントラーズだった。シュート本数は両チーム合わせてなんと4本!

これほどシュートシーン以外のプレーが入ったハイライトは珍しい…。試合は、シュート3本の鹿島がシュート1本の大分を2-0で下している。