ワールドカップで2大会連続のラウンド16進出を果たした日本代表。

紆余曲折のあったグループステージにおいて、3試合すべてに先発した選手の一人が鎌田大地だ。

フランクフルトに所属する26歳は、今のところ攻撃面での“らしいプレー”こそ少ないが、ドイツで培われた守備力でチームの大きな力になっている。

Qolyは先日、サガン鳥栖でその鎌田とチームメイトだった、ツエーゲン金沢の元日本代表FW豊田陽平を直撃!

インタビュー第1弾では、地元金沢への帰還や星稜高校時代に1歳年下だった本田圭佑、鳥栖時代の鎌田についてなどを中心に聞いた。記事ではその一部を紹介する。

(取材日:2022年11月11日)

――(前略)2015年、鎌田大地選手がサガン鳥栖へ加入しました。プレー自体は1年目から目立っていたと思うのですが、最初に彼を見た時の印象はいかがでした?

サッカー選手になれないと思いましたね。(加入前の)練習参加に来た時は。

本当にやる気がなかったですし、なぜ来ているのかが分からなかったです。それこそ水沼宏太と播戸(竜二)さんに「やる気がないなら帰れ」と練習中にもう怒鳴り散らかされていました。

練習を2日3日やって、本当に何で来ているんだろうと思っていましたけど、シーズンの終わり頃に加入のリリースを見て「本当にこのクラブ大丈夫か」と頭を抱えました。

でも、翌年のキャンプに合流してやってみたら「お、コイツ全然やれるじゃん」みたいになって。「こんなにうまかったの?」という感じでした。

あとは、典型的な現代っ子という感じです。本当に飄々として無表情で、頑張っている姿を見せるのを嫌うというか、ポーカーフェイスのような感じでした。

本当に監督次第。日本人の監督だったら、監督次第で生きるも死ぬも決まってしまう選手なのかなと。

だから、能力はありましたけどJ1クラブ、他のクラブがおそらく手をあげなかったんじゃないかなと思います。それを知っていたから。

今やエース格の選手ですから、褒めちぎりたいところですけど、物足りなさはすごくありました。