6日、カタールワールドカップのラウンド16で、モロッコとスペインが対戦した。
モロッコはクロアチア、ベルギーと同居したグループを堂々1位で突破。一方のスペインはグループ最終節で日本にまさかの敗戦を喫し、グループ2位でこの日はアウェイの水色のユニフォームを着用することになった。
スペインはいつも通りの4-3-3、モロッコは4-5-1のシステムを採用。ジブラルタル海峡を挟んで位置する両国には歴史的な因縁もあり、特にモロッコは序盤から激しい守備でスペインに侵入を許さない。
丹念にボールを回すスペインに対し、奪ってからの素早いカウンターという図式で試合は展開。ナヤフ・アゲールが決定的なシュートを放つなど前半はどちらかというとモロッコのペースで進んだ。
前半終盤からスペインが自分たちの時間を作り始め、モロッコの4-5のブロックは徐々に撤退を余儀なくされる。
以降はスペインがモロッコゴールに迫り続けたものの得点までには至らず、試合は延長戦に突入。疲労や怪我などでDFラインに交代が相次いだモロッコだが、昨季のサモラ賞GKヤシン・ブヌを中心に最後まで崩れなかった。
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激闘の末に突入したPK戦でも、ブヌがスペインにゴールを1つも許さない神がかり的な活躍。モロッコがPK戦3-0の完勝を収め、初のベスト8進出を果たした。