ロナウド

2002年の日韓大会で世界一を手にした“元祖”ロナウドだが、その4年前の1998年大会には悲劇を味わった。

若くして名声を得ていた彼は、重鎮ロマーリオとの破壊的な「ロロコンビ」で得点を量産。決勝の相手は開催国フランスだったが、ブラジルの優位は揺るぎないものと思われた。

しかし、“事件”は試合直前に起きた。

極度の重圧や緊張などからロナウドは痙攣を起こし、一時意識を失うほどの状態に陥ってしまったのである。

試合には強行出場したものの、ピッチに立った怪物にその面影はなかった。

セレソンはフランスに0-3と完敗し、1994年大会からの大会連覇という偉業を逃している。