松本大で切り開いた「プロへの道」

新天地は、長野県松本市に所在する松本大。庄司監督の仙台大時代の先輩である聖和学園の加見成司監督の紹介がきっかけだった。

縁も所縁もない土地だったが、「サッカーに集中できる環境で良かった」とすぐに馴染んだ。近年選手育成に定評のある同大サッカー部に入部し、「ボールの扱いが上手い選手がたくさんいました。止める、蹴るが上手かった」とレベルの高い環境で打ち込んだ。

入部後すぐに頭角を現した。大学1年次のデンソーチャレンジカップの選考会でJ1クラブから接触があったという。齊藤茂監督を通じて吉報を耳にした濱名は「具体的な(練習参加の)話があってプロに行けるかもしれないと思った」。既にこのころから複数のJ1チームから興味を持たれていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、練習参加の話は流れてしまった。

気持ちを切り替えるのに難儀したというが、それでもひた向きに努力を重ねた。大学3年次は全国の強豪校が競い合う総理大臣杯に出場し、デンソーチャレンジカップに北信越選抜として出場するなどコンスタントに結果を残した。そんな松本で飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する才能を、地元プロクラブが見逃すはずがなかった。

大学3年の夏、地元のプロチーム松本山雅FCから練習参加の声がかかった。そして秋には運命の一戦があった。2021年10月4日のトレーニングマッチで松本大は松本山雅と対戦。松本大側で出場した濱名は、優れたサッカーIQと技術で松本山雅イレブンをほん弄。濱名はPKで先制点を決めて、2得点目は相手2人をドリブルでかわし、ペナルティエリア外から右足でゴール左へとミドルシュートを叩きこんだ。

後半にFW横山歩夢(現J1サガン鳥栖)の失点を許すも、全得点を挙げた濱名擁する松本大が松本山雅相手に2-1の大金星をつかみ取った。