イタリア・セリエAのナポリに関する金融不正疑惑が再び当局によって調査されているようだ。
『La Repubblica』のレポートによれば、今回イタリアの金融警察がセリエCのトゥリスというクラブを捜査し、クラウディオ・マンツィという選手の取引に関する書類を押収したという。
クラウディオ・マンツィは、2020年9月にナポリがリールからヴィクトル・オシメーンを獲得した際、その取引の一貫として400万ユーロ(およそ5.8億円)で譲渡された選手。
ただ、マンツィはまだユースに所属していた無名選手であり、しかも実際にはリールへ加入することもなく、そのままフェルマナという下部リーグのクラブに貸し出されている。
しかもそれからわずか1年後には契約が解除されて放出され、フリーでトゥリスに移籍している。
同じようにルイージ・リグオリ(400万ユーロ)、チーロ・パルミエリ(700万ユーロ)、オレスティス・カルネジス(500万ユーロ)も市場価値の何十倍もの額でリールに売られているが、4名ともまともにプレーしていない。
これら4名の動きによって、キャピタルゲインを操作するために選手の取引額を意図的に過大なものとしているのではないか?と疑われているのだ。
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一度ナポリに関する調査は証拠が不十分であったために終了していたものの、今回新たな情報が発見されたことにより、再び調査が始まったそうだ。