10日に行われたUEFAチャンピオンズリーグの準決勝ファーストレグでACミランと対戦し、2-0と勝利を収めたインテル。
しかしながら、そのユニフォームには「胸スポンサーのロゴが書かれていない」ということで、再び話題を集めているようだ。
もともとインテルは「DigitalBits」というブロックチェーン取引プラットフォームとのスポンサー契約を結んでいた。
「DigitalBits」は同名の仮想通貨「DigitalBits」やNFTを使った取引により、デジタル資産の運用を促進するというプロジェクトを持っている企業だ。
そのプロモーションのためにインテルやローマと契約し、今季のユニフォーム胸スポンサーを務めていたものの、それが現在未払いになっている。
インテルについては総額2400万ユーロ(およそ35.4億円)+ボーナス125万ユーロ(およそ1.8億円)で契約されており、これを3回の分割で800万ユーロ(およそ11.8億円)ずつ2022年6月、10月、そして2023年2月に支払う予定となっていた。
しかしながら、これまで一度もそのスポンサーフィーは支払われておらず、ボーナスについても振り込まれていないとのこと。
そのため、インテルを所有している蘇寧グループは投資ファンドから1000万ユーロを追加で借りなければならなくなったという。
この理由は昨年半ばに仮想通貨バブルが弾けたことによるもので、「Digitalbits」にはおそらくすでに支払いの能力がないと考えられている。
また、ローマには途中まで支払いが行われていたと伝えられているが、結局そちらのほうも滞るようになり、4月末に両者とのパートナーシップが打ち切られることになった。
そのためインテルは4月30日に行われたラツィオ戦以降スポンサーのロゴをユニフォームから外しており、現在はシンプルなデザインで戦わざるを得なくなっているという。
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このところなかなか厳しい運営が行われているというイタリア・セリエA。予定していたスポンサーフィーを手に入れられなかった両チームは、さらに予算を組み替えなければならない状況になっているようだ。