4日、日本サッカー協会(JFA)の第5回レフェリーブリーフィングが開かれた。

前半部分では、「海外の審判との交流」について話が行われた。

JFAは定期的に「審判交流プログラム」を実施しており、今年6月から7月にかけてカミス・モハメド・アルマッリ(カタール)さん、アンドリュー・マドレイ(イングランド)さんの2名が来日した。

両氏は実際にキリンチャレンジカップやJリーグで審判を務めたほか、日本の審判員との交流も行われ、一緒にご飯食べたりもしたそうだ。

その中で、プレミアリーグで審判を務めるアンドリュー・マドレイさんは日本の若手審判員に対し、「トップレフェリーになるためには」とする6つの要素を話していたという。

アンドリュー・マドレイさんが語る自分自身でコントロール可能な6つの要素

1.競技規則の知識
→基礎的な部分、新しい競技規則の理解など

2.フィットネスの向上と維持
→プレースピードが年々早くなっている、トレーニングプランを考える(けが予防、自分自身に合わせて)

3.コンディションをコントロールすること
→プレミアは2週に一遍キャンプを行っている(体脂肪を毎回チェックされる→一定の基準を超えると割り当て停止)、試合に向けての食事のとり方

4.サッカー戦術の理解
→試合のレベルが上がると、スキル、スピード、フィジカルもあがる、戦術理解が当然必要、情報が少ない、ない場合は、試合の早い時間で把握しにいく

5.日常からプロフェッショナルでいること
→誰かに見られていることを常に意識する

6.謙虚であること
→多くの人に出会う、(こちらはしらなくても)向こうは知っている、丁寧に優しく接しなければならない、相手がどのように見ているか、手助けになる、常にかかわる人に親切に

特に強調していたのは体脂肪率だ。

マドレイさんによればプレミアリーグの審判の基準値は体脂肪率16%だそうで、審判員も体脂肪をキャンプ時にチェックされ、一定の基準を超えると試合への割り当てを停止され審判を務めることができないという。

そのため、試合に向けての食事のとり方も考えているそうだ。

なお、日本も審判員向けに毎年年末にフィットネステストを行っているそう。その中で体脂肪率をとっており、今後はほかの数値も取ろうと考えているという。

現時点では体脂肪率の基準は決まっていないものの、ある一定のラインから高い人は実際に怪我のリスクが高い、フィットネステストのクリアに数回かかるという傾向があるそう。それをもとにどうするかは難しい部分があるが、考えていきたいようだ。

【関連記事】海外日本人、欧州から見た市場価値がこの1年で最も上昇した10選手

体脂肪といえば、過去に日本代表監督だったヴァイッド・ハリルホジッチ監督が体脂肪チェックを代表招集時に行い一定の数値以上の場合は12%がその基準とされていた。

世界では審判員も体脂肪がチェックされるとは驚きだ。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介