裕福な家庭に育ち、博学で医師免許も取得していたソクラテス(写真中央)。
ブラジル代表でも活躍したこのレジェンドはコリンチャンス所属時代の1983年から84年にかけて、軍事政権下で24年間実施されていなかった“大統領を選ぶ直接選挙”を求める抗議運動「ディレタス・ジャ」に危険を冒して参加する。
他分野の著名人とともに一般人との連帯を示し、その抗議運動での演説の際に着ていたのが、セレソンを思わせる黄色いシャツだった。それが今回のデザインのモチーフとして選ばれている。
今回のビジュアルには本棚と書籍が。これはインテリで知られたソクラテスを端的に表したものかもしれないが、少年時代の悲しい出来事が関係している可能性もある。
大の本好きだったソクラテスの父親は1964年のある日、軍事政権の抑圧・検閲を逃れるために自宅に建てた小さな図書室とそこに並ぶ多くの書籍を自ら処分したという。10歳のソクラテスにはその光景がとても悲しく理不尽に思えたそうで、そんなエピソードを本棚と書籍に込めたのかもしれない。
そんなソクラテスへのオマージュであるこの新サードユニフォームは、22日に行われたボタフォゴとの試合でデビューを飾った。
シンプルなシャツを発表し、その直後にスポンサーロゴだらけのユニフォームでピッチデビューという流れは、近年のコリンチャンスではお約束の展開となっている。
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伝説のソクラテスに敬意をささげた新ユニフォームは、クラブ公式ストアやNikeオンラインストア他で販売中。ユニフォームのみならず関連ウェアも好評だ。
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