圧倒的な攻撃センスはリーグ屈指

今季の初瀬はプレースキック以外にもビルドアップの攻撃構築、局面の流れを一気に変えるサイドチェンジ、超高精度ロングフィードなど流れの中でもゲームメイクやチャンスメイクに大きく関与している。

その中でもJ1第26節京都戦でパトリッキが挙げたゴールとJ1第28節C大阪戦の佐々木が決めたゴールをアシストを挙げた初瀬のロングフィードは、似たような形からラインブレイクを誘発しているため、話題となった。

サイドから攻撃を形成できる司令塔型サイドバックは、世界でもヨシュア・キミッヒ、ジョアン・カンセロ、オレクサンドル・ジンチェンコと重宝されている。偽サイドバックなどの戦術的なタスクは負ってはいないが、中盤との関わり方も上手いため、相手からすれば初瀬の攻撃参加は脅威となっている。実際に7アシストという結果が物語っている。

【関連記事】「化け物」、「人間をやめている」…!いま全盛期を迎えるJ1神戸FW大迫勇也はこれまで以上に半端ない

並外れた攻撃センスが開花した初瀬は、神戸の舵取り役としてチームの快進撃を攻守に渡って支えている。今後強豪との連戦が続く中で、初瀬はさらなる覚醒を見せるのか―。Jリーグ屈指の超攻撃型サイドバックの活躍を注視していきたい。

【厳選Qoly】サガン鳥栖MF長沼洋一「WBが嫌だった」から始まった武者修行…川井健太監督との出会い、苦節8年目での二桁ゴール(インタビュー)

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら