チームは残すコンペティションはリーグ戦のみとなり、順位も20チーム中5位昇格プレーオフ圏内と好位置に付けている。2021年シーズン以来のJ2復帰、チーム史上初のリーグ優勝まで勝利を重ねなければいけない。

――これで残すコンペティションはJ3だけになりましたけど、2021年シーズン以来のJ2復帰に向けてどのようなビジョンでチームをマネジメントして、J2復帰、チーム史上初のJ3優勝まで持っていくのかビジョンを教えてください。

リーグの状況に関しては常に選手には伝えているんですけど、彼らの努力とここまで獲ってくれた勝点に関しては感謝しています。

その上で続けていかないといけないことですから、非常に混戦なのは事実でどこが勝ってもおかしくないのは事実です。

例えば前節の奈良の試合を振り返ったときに、ボールを持つことが目的になっている、もしくは攻撃がそのまま攻撃で終われるわけじゃないというときに、我々は痛いしっぺ返しをくらって負けました。

できることが増えていくことはたぶん喜ばしいんですけど、その裏返しに潜んでいるリスクとか「しなきゃいけないこと」を疎かにすると、逆に例えばボールを持ってプレーするときに難しさが出てくると思う。

そういったところをポジティブに捉えて、いま我々が直面しているものというのは少し前とは違う現象だと思っているんですけど、それは我々自身が、選手たちが、上のレベルに上がるために(いま)必要なフェーズだと思う。

失敗を恐れずにということだけじゃなくて、すべきことに対してしっかり責任を持って、各局面と各個人が行っていくということで結果を掴んでいかないといけないと思う。

とにかくトレーニングしかないなと今はまた思っていますし、試合もしっかり振り返って伝えたうえでトレーニングしかない。

全員本当によくここまで努力してくれているので、フェアな形で競争を作りながら、その試合に出場するのに相応しい人をきちんと選べるかどうかというのが僕の立場ですごく重要な仕事にはなると思う。

コミュニケーションを取りながらとにかく良いトレーニングを作って、週末の試合に向けて良いチームを作る・選ぶということに取り組めていけば、彼らは基本的に上手くいかないプレーがあったとしても手を抜くとかサボるみたいなことは絶対にない。

そこだけは僕らが分かった上で彼らが目指すものに対しての情報を提供したり、課題を渡したり、逆にいうと分かっていない出来ていることを伝えたりしながら、どんどん上を目指せるように、次の試合に向けてチャレンジしたいと思います。

【インタビュー】タイ代表石井正忠監督、常勝鹿島を支えたフィジカルコーチ時代を語る

昨季は20チーム中18位と苦しいシーズンを過ごしたが、若手主体のチームは今季素晴らしい活躍を見せてリーグ5位まで順位を押し上げている。多くのサッカーファンから注目を受けている指揮官がどのような采配を見せるのか今後も目が離せない。

【厳選Qoly】この冬、Jリーグにやって来るかもしれない外国人選手たち(2024-25年/MF・DF・GK編)