J2第21節モンテディオ山形vsベガルタ仙台戦が22日に天童市内で行われ、両者接戦の末に1-1で引き分けた。仙台は前半32分にペナルティーキック(PK)の獲得に成功し、キッカーを務めたFW中島元彦がネットを揺らして先制。だが同40分に山形にPKを沈められて1-1の同点となり、後半は相手の堅守を破れずドロー決着となった。

みちのくダービー2連勝とはならかった…。4月に仙台市内で開催されたJ2第第10節山形戦は2-0の完勝を収めた。この日行われたダービーは幸先よく先制するも、山形の攻撃に押し込まれる形で同点を許してシーズンダブル(同じ相手に1シーズンで2連勝を飾ること)を逃してしまった。

森山佳郎監督は「ダービー2試合を通すと勝点4で悪くはないと思うんですけど、絶対に勝ちたいゲームだった。しかも3(試合)連続引き分け」と結果に悔やんでいた。

今季からチームの指揮を執る森山監督が就任してから、若手選手が躍動するサッカーで第3節時点でJ1自動昇格圏内の2位に入るなど好調を見せていた。ただ直近3試合は3引き分けとブレーキがかかっており、4季ぶりのJ1復帰を狙うチームにとって手痛い状況になっている。

それでも長年サンフレッチェ広島ユースやU-17日本代表で結果を出し続けてきた指揮官は「負けない戦いはできているので、そのなかで得点が決まるように攻撃のほうも整理して構築していかなければいけない」と改善を誓った。

多くの才能を開花させて日本の育成サッカーを支えてきた名伯楽は、仙台を若手が躍動する攻撃サッカーへと変ぼうさせた。苦境に立たされているが、現在J1昇格プレーオフ圏内の5位を維持しているため、巻き返しを図って上位進出を図る。