ディフェンディングチャンピオンとして出場したEURO2024で、まさかの早期敗退を喫したイタリア代表。
原因はさまざまあるが、失意のなかで数少ない希望になったのが、先日アーセナル行きが決まったリッカルド・カラフィオーリのブレイクだろう。
センターバックへのコンバートを機に、この1年で一気に評価を高めたリベロ型CBに続く若手逸材は育っているのか。今回は、ビッグクラブが注目する3人のイタリア人ディフェンダーを紹介していく。
マイケル・カヨデ
生年月日:2004年7月10日
所属クラブ:フィオレンティーナ
現時点でもっともビッグクラブに近い未来のアッズーリが、昨シーズンのフィオレンティーナで台頭したマイケル・カヨデだろう。
トップチーム昇格1年目でいきなり開幕スタメンに抜擢されると、そのまま実力者のドドから定位置を奪いレギュラーに定着。最終的には、リーグ戦26試合・1ゴールと結果を残した。
バイエルンのデイビスを彷彿とさせる、傑出したアスリート能力を活かした攻め上がりは迫力満点で、切れ味鋭い仕掛けに巨大なポテンシャルを感じさせる。
マッテオ・ルッジェーリ
生年月日:2002年7月11日
所属クラブ:アタランタ
プレースタイルがカラフィオーリに似ているという点では、アタランタのEL制覇に貢献したマッテオ・ルッジェーリも楽しみなタレントの1人だ。
本職がサイドバック、左利き、187cmの長身と共通する部分が多く、センターバックもすでにアタランタや世代別代表で経験済み。
もちろん、敏捷性のなさを補って余りある高精度クロスは、チームに欠かせない武器になっており、このまま左サイドの職人として大成する可能性も十分考えられる。
ジョバンニ・レオーニ
生年月日:2006年12月21日
所属クラブ:サンプドリア
数年後を見据えるなら、サンプドリアの指揮官アンドレア・ピルロの教え子であるジョバンニ・レオーニに注目したい。
今年2月にパドバから加入すると、ダニエレ・ギラルディ、ファクンド・ゴンサレスと平均年齢19歳の若き3バックを形成し、リーグ戦12試合に出場。世代別代表(U-18)にも初招集を受け、デビューも飾った。
冷静な判断、的確な位置取りは、とても17歳とは思えないほど成熟しており、すでにインテルが獲得に動いているとの報道も。