イランは5日に行われたキルギスとのW杯最終予選初戦に1-0で勝利した。決勝ゴールを決めたのは、インテルに所属するFWメフディ・タレミだった。
だが、『A Bola』によれば、タレミはホームで行われた試合で地元サポーターからbisharaf(ペルシャ語で名誉なき人を意味する無礼な言葉だそう)と野次られていたそう。そのタレミは試合後にこう話していたという。
「何も言うなと言われたけど、bisharafは失礼な言葉だ。お互いにbisharafとは呼んではならない。他の人たちがこの国にしたことだ。bisharafであることがどうして僕らの責任になるのか。僕らがbisharafになるために、この国に起こっていることに責任があるのか。
そんなことを言うのをやめるんだ。僕らはbisharafではない。私はあなたをそう呼ぶべきではないし、あなたも私たちをそう呼ぶべきではない。この国の経済状況が誰にとっても厳しいことは知っている。現実に存在する不満もある。状況は改善されなければならない。
アミール監督(イラン代表監督)は何千回となく、状況は改善されなければならないと言った。それはみんなわかっている。一般の人々にかかるこのプレッシャーは、どこかで発散するのが自然だ。しかし、このレベルではない。
僕らにも家族がいる。皆さんと同じだ。みんなこの国を愛している。僕らは皆、この国があらゆる分野で成功することを望んでいる。こういうことが国に起こり、僕らは侮辱を受け、他のアスリートたちも侮辱を受けなければならない…。
お願いだから、僕らのせいではない。僕にも、僕より1000倍大きな人間にも、物事を変えることはできない。有名人も、スポーツ選手も、俳優も、他の誰かも知らない。僕らのせいではないのだ」
タレミは明らかに怒っていたそう。
彼はイランの生活状況に抗議する国民を代弁して、国政府に直接メッセージを送ったとも伝えられている。