日本代表が1-1で引き分けたオーストラリア戦。

相手にほぼ決定機を作らせない中で、58分に谷口彰悟のオウンゴールにより先制を許す嫌な展開に。

しかし、24歳の中村敬斗が大きな仕事をした。70分に久保建英と交代で投入された24歳はその6分後、左サイドをドリブルで突破。

最初に対峙したルイス・ミラーを三笘薫の絶妙なスクリーンプレーもあり抜くと、カバーに入ったパトリック・ヤズベクは独力で剥がして中央へ。最後は左足で送った鋭いクロスをキャメロン・バージェスがクリアできず、オウンゴールで貴重な同点弾をもたらした。

17日に配信されたDAZN『内田篤人のFOOTBALL TIME』。内田篤人氏はゲストの佐藤寿人氏とともにゴールにつながった中村のドリブルをこんなふうに解説していた。

内田「この(三笘の)ブロックも何気に良かったんですけど。ここら辺の足のステップとボールの置き方かな、置く位置というか」

佐藤「何でもできる場所に(ボールを)置いてますもんね」

内田「そうそうそう。ディフェンダーはやっぱりここ、足が揃っちゃうんでね、1回。やっぱりここだよな」

佐藤「そして速いからね」

(中略)

内田「抜ききらずにぐらいのイメージだけど。ここの次のボールを置く位置がいいんですよね。足を揃える…ここ(右の足もと)に置きに行けるのがすごいんだよな。相手のディフェンダーもちょっと内側に戻んなきゃいけないんでね」

佐藤「うまかったですよね。やっぱり守備側の重心を左側に持って行かせた部分で」

内田氏が「ここの次のボールを置く位置」と強調していたのは、2人目のヤズベクと対峙した場面。右足アウトサイドで少し右側に持ち出したボールタッチのことだ(動画41秒から)。

これにより相手選手の足が揃ったことで縦に抜け出すことができたという。

現役時代、右サイドバックとして強烈な左サイドのアタッカーと毎試合対峙してきた内田氏。彼だからこそ感じる、中村の巧さに何度もうなっていた。

日本代表では、三笘の復帰以降出場時間が限られている中村だが、オーストラリア戦では初の同時出場。しかも2人の関係性から同点ゴールが生まれた。

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所属するスタッド・ランスでは4試合連続ゴール中と絶好調な中村だけに、三笘との共存は日本代表にとっても有力なオプションの一つとなりそうだ。

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