柏レイソルは、30日に行われた明治安田J1リーグ第37節でヴィッセル神戸と1-1で引き分けた。
この試合では前半5分に先制したものの、後半アディショナルタイム10分にゴールを許して土壇場で追いつかれた。
柏はこの試合に勝利していれば残留が決まる状況だったが、引き分けたために最終節へ持ち越しに。
残留を争うジュビロ磐田、アルビレックス新潟には得失点差で上回っており依然として有利な状況にはあるが、落ち着かない一週間を過ごすこととなる。
なおこの日の失点で、柏は5試合連続で後半アディショナルタイムに失点することになった。
第25節 vs浦和 0-1● (90+10に失点)
第34節 vs町田 1-1△(90+5に失点)
第35節 vs福岡 1-2● (90+2分に失点)
第36節 vs新潟 1-1△(90+4に失点)
第37節 vs神戸 1-1△(90+10に失点)
直近5試合で失った勝点は8…
この試合を『DAZN』で解説を担当した林陵平は、このような結末が続いていることについて「理由はあります」と話し以下のように説明した。
「10人になった時になぜ4-4-1だったのか。5-3-1で良かったと思うんですよ。4-4-1は後ろにプレッシャーが掛からないので。
その4枚で守り切れていない。サイドもけっこう釣り出されていた。5(人)と3(人)で構えて、1(人)を前に残しておけば良かった。
選手交代の所もマテウス・サヴィオは残しておいて欲しかったですね。代えて何回も同じことになっていたので。個人的には(サヴィオを)左に置いて、中盤の真ん中を代えて熊坂(光希)をボランチに入れれば良かったと思います。
熱くなっちゃいましたけど5試合アディショナル(失点)は…いろいろ考えてのことだとは思うんですけど理由はあります」
柏は後半アディショナルタイム、DFディエゴがVARの末にラフプレー判定されて退場に。
その判定により与えたPKは大迫勇也が外して事なきを得たが、10人での戦いを余儀なくされた残り時間で失点を許している。
戦術の分析に定評がある林陵平は、その際のシステム的な変更や交代策に問題があったと指摘。こうしたことが結果として5試合連続土壇場での失点につながっていると説明した。
1940年に創部された日立製作所本社サッカー部が前身の柏は、2011シーズンにJ1初優勝を飾っている。
ただ近年は安定しない成績が続いており、今年は最終節まで残留を争うこととなった。
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