かつて日本代表をキャプテンとして統率した吉田麻也。
オランダ、イングランド、イタリア、ドイツでプレーし、現在はアメリカのLAギャラクシーでもキャプテンを託されている。
36歳になった吉田は、Tokyo FMの『吉田麻也の切り替えて行こう!』で、Z世代の選手たちについて言及した。
自分の気持ちや意見をあまり表に出さない部下が先方から誤解を招いてしまったというリスナーからの悩み相談に対して、こんな話をしていたのだ。
「うまく引き出してあげることが非常に大事だな思います。おそらく後輩は、20代前半とか中盤くらいじゃないかなと思うので。
この世代でガッー!と上から言われると、結構難しい世代なのかなぁなんて…これはサッカー界でも同じなんですけど。
例えば、僕らの世代は上からガッー!と言われて、はい!って言って…『やる気ないなら帰れ』と言われて、『はい、やります!』って。いまは『帰れ!』って言われたら、『帰ります!』と、そういうタイプなんで、今はね(笑)だから、コミュニケーションの取り方は、一昔前から変わっているのかなと思うので。
僕なんかは代表チームでもそうですけど、なるべく個別の時に色んな話を引き出して、その選手がどういう考え方を持っているかとか、どういう意見があるのかを見定めて。で、全体の時にそういう選手に話を振ったりすることもあるし。
割と今の若い世代、Z世代、ミレニアム世代は、意見は持っているんだけど、みんなの前でうまく表現するのは得意じゃない人が多いので、いかにそれをうまく引き出してあげるかが大事で。
こいつ、伝わっているのかなぁっていうのも多々あるんですけど、よくよく蓋を開けてみるとちゃんと理解していて、ちゃんと自分の意思を持ってやっていることも多いので。その辺の温度感が、上の世代とちょっとギャップがあるんじゃないかなと思うんですけど。
これね、レヴァンドフスキもこの間、インタビューで言ってたんですよ。バルセロナで今の世代は頭ごなしに怒鳴ったりしたらダメだから、コミュニケーションが難しくなっていると言っていて。
うわぁ、まさに自分と同じ感覚…レヴァンドフスキは僕と同じ年かひとつ上くらいなので、自分と同じ感覚だなぁと思って。これはあるんですよ。
ギリ昭和と平成、令和で色々と世代が変わってくるので、アプローチの仕方も変わってくるので、僕も日々研究中でございますけども。とにかく、密に、個別に、やさしくっていうのが大事かなと思います」
吉田も、バルサに所属する世界的ストライカーであるポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキも1988年生まれ(昭和63年)。
若い世代とはジェネレーションギャップがあるが、個別に接して人となりを引き出しておくことが大事だと感じているようだ。