2026年W杯に向けたアジア最終予選で日本代表と同じグループCを戦っているインドネシア。
初の最終予選進出を成し遂げた韓国人のシン・テヨン監督は国民的英雄になった。
2020年にインドネシア代表監督に就任した指揮官は、2027年まで契約を延長していたが、このほど電撃解任された。
インドネシア代表は昨年末のASEANカップでグループステージ敗退に終わったが、平均年齢21歳と若いチーム編成だったため想定内だったはず。
『CNN Indonesia』によれば、シン・テヨン監督の息子は突然の解任劇に激怒していたとか。
「父なしでどこまでやれるか見ものだ。彼はインドネシアをこのステージに導くためにすべてを捧げてきた。インドネシアサッカー協会が5年間で父をどのように扱ったかについては多くを語れるが、私は沈黙を守ることを選ぶ。
5年間でFIFAランキングが50位も上昇したのに、W杯予選で3位にいるのがそんなに悪いことなのか?ご苦労様。父はインドネシアのために最善を尽くした。家族はすべてを知っている」
インドネシアは最終予選のグループCで日本、オーストラリアに次ぐ3位。
同紙は、「シン・テヨン監督はインドネシア代表にトロフィーをもたらすことはなかったが、名誉ある功績は数多くある。それを過小評価することはできない。W杯予選での躍進も戦術家としてのシン・テヨンの手から切り離すことはできない」と伝えている。
一方インドネシアサッカー協会のエリック・トヒル会長は、サッカーマフィアからの圧力が解任の背景だという憶測を否定。「私が圧力を受けることのないリーダーであることはご存知だろう。それはすべて真実ではない」と述べたという。
インドネシアは3月にオーストラリア、バーレーン、6月に中国、日本とのW杯予選を戦う。