Qolyアンバサダーのコラムニスト、中坊コラムの中坊氏によるコラムをお届けします。

サッカー界ならではの素晴らしい制度、連帯貢献金

8月31日、日本代表FW上田綺世が、フランスのリーグ・アン、LOSCリールに移籍。

フランスメディア『L'Équipe』での報道によれば、リールからオランダのフェイエノールトへ1,500万ユーロ(約28億円)の移籍金が支払われるという。

国内サッカーファンとして気になる点は、連帯貢献金がいくら支払われるのか、というポイントだ。
連帯貢献金は、FIFAの規約に基づく国際ルールであり、満12歳から23歳までに所属した全てのクラブに対して移籍金に応じた金額を分配するもの。

上田綺世の場合、23歳まで在籍していた鹿島アントラーズ、法政大学、鹿島学園、吉田ヶ丘サッカースポーツ少年団に連帯貢献金の請求権が発生する。

実際にいくら受け取るのか、最大の金額は以下の通りである。※1ユーロ185円で計算

・吉田ヶ丘サッカースポーツ少年団(0.25%)693万円
・鹿島学園(1.50%)4,162万円
・法政大学(1.00%)2,775万円
・鹿島(2.25%)6,243万円

《内訳》

2010年 吉田ヶ丘サッカースポーツ少年団 12歳 0.25% 693万

2011年 鹿島アントラーズノルテジュニアユース 13歳 0.25% 693万
2012年 鹿島アントラーズノルテジュニアユース 14歳 0.25% 693万
2013年 鹿島アントラーズノルテジュニアユース 15歳 0.25% 693万

2014年 鹿島学園 16歳 0.5% 1,387万
2015年 鹿島学園 17歳 0.5% 1,387万
2016年 鹿島学園 18歳 0.5% 1,387万

2017年 法政大学 19歳 0.5% 1,387万
2018年 法政大学 20歳 0.5% 1,387万 ※

2019年 鹿島 21歳 0.5% 1,387万
2020年 鹿島 22歳 0.5% 1,387万
2021年 鹿島 23歳 0.5% 1,387万

※上田綺世は1998年8月28日生まれ。
2019年7月26日の20歳時点で法政大学サッカー部を3年生で退部し、鹿島に前倒し加入したため、
20歳までの2年間分が法政大学在籍対象となり、21歳以降は鹿島が対象として計算。

フェイエノールトで2025-26シーズンのエールディヴィジ得点王という素晴らしい結果を残した上田。

イングランド・プレミアリーグのエヴァートンやトルコのフェネルバフチェへ移籍の噂があったものの、移籍市場期限間際になって5大リーグへのステップアップとなる、フランス・リーグアンのリールへと移籍がまとまった。

2022年に鹿島からベルギーのセルクル・ブルーヘへは移籍金130万ユーロ(約1.8億円)。2023年にセルクルからフェイエノールトへは移籍金1000万ユーロ(約15億円)。そして2026年にフェイエノールトからリールへ移籍金1500万ユーロ(約28億円)。

着実に移籍金もリーグの格もステップアップしており、なおかつ鹿島や法政大学に連帯貢献金という恩恵が行き渡り続けている。

今回の移籍劇だが、リールは5大リーグのクラブかつUEFAチャンピオンズリーグにも出場するクラブであることが大きい。

上田はフェイエノールト時代にCLへ出場した際、2025-26はフェネルバフチェ相手に予選3回戦で敗退、2024-25はインテル相手にベスト16敗退、2023-24はアトレティコ・マドリーやラツィオと同組でグループステージ敗退を喫した。

いずれも上田はCLの舞台であまり結果を残せなかったが、今回の移籍で今シーズンもCLの舞台へ挑むことができ、大きなチャンスを掴めた。

筆者:中坊(中坊コラム)

1993年からサッカーのスタジアム観戦を積み重ね、2025年終了時点で1,029試合現地観戦。特定のクラブのサポーターではなく、関東圏内中心でのべつまくなしに見たい試合へ足を運んで観戦するスタイル。日本国外の南米・ヨーロッパ・アジアへの現地観戦も行っている。
中坊コラム:https:note.com/tyuu_bou X:https:x.com/tyuu__bou

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