「~ジャパン」という呼称は?

まだ着いたばかりなので、日本で何があったのかはよく知らない。ただ、ここで早く仕事をしたいという気持ちでいっぱいだ。

既に大仁会長、霜田技術委員長は我々を信頼してくれている。代表監督は間違いを犯すこともあるが、ここに来たのは皆さんと仕事をしたいから。皆さんの助けが必要だ。

私はこの現状よりも更にデリケートな状況でも経験がある。グラウンドの内でも、グラウンド外でも。そして、それを向上させることをやってきた。

先ほども申し上げたが、日本には代表を愛しているサポーターがいる。皆さんが何年か前にイヴィチャ・オシムさんとここで仕事をしたことも知っている。

彼は私にサッカーへの情熱を伝えてくれた。日本の国民の皆さんが、サッカーに対する情熱を持ち、勤勉であることも聞いている。それについては私は幸せだし、ここで何かを成し遂げられればさらに幸せだ。最も嬉しいのは感謝を伝えられること。ここに来た時に「ありがとう」と言われた。

日本と比べるわけではないが、アルジェリアの人々はあの時まで結果を残してきた国ではない。彼らもブラジルW杯の後には私に対してW杯の後にはリスペクトしてくれて、皆幸せな顔をしていた。

日本でもそのようなことが起きてほしい。ここにメダルを届けたいと思っていると同時に、その責任はあると思う。

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