J1復帰とその先に向けて描く“青写真”

32節を終えてJ1自動昇格圏内の2位・ジュビロ磐田との勝ち点差は1。

首位を快走する町田ゼルビアとの勝ち点差は10で、しかも町田は1試合消化が少ない。逆転優勝の可能性はまだ残されているが、いずれにせよ、自動昇格となる2位以内のフィニッシュが考えられる最大の目標となる。

では、2位以内に入るためにはどうすればいいのか。カギを握るのは、得点源のひとりであるチアゴ・サンタナだ。

昨季のJ1得点王に輝いた背番号9は、オールラウンダーな点取り屋。今季奪ったリーグ戦8得点を振り返ると、左足が5得点、ヘディングが2得点、右足が1得点とどこからでもゴールを決められる。

第31節の町田戦では値千金の逆転弾を頭で叩き込み、勝利の立役者となった。(動画7分30秒から)

7月上旬から下旬(第25~28節)にかけて、家庭の事情により欠場していたというサンタナだが、ここ3試合はスタメン出場とコンディションは問題なさそうだ。リーグ終盤の爆発でチームをJ1昇格へ導きたい。

また、今シーズンの清水は、先制した試合で12勝3分の勝率80%(データはJリーグ公式サイトを参照)と好成績を収めている。勝ち点を積み重ねていくにあたり、いかに先手を奪い、いかに逃げ切るか。キーポイントとなるのは間違いない。

4バック(4-2-3-1)で試合をスタートさせて、リーグトップの58得点を誇る攻撃陣が前半のうちに先制点をゲットする。そして、後半開始からは3バック(3-4-2-1)に切り替えて、追加点を狙いながら(実際に奪いながら)したたかに試合をクローズさせる。

この勝ちパターンこそ、1年でのJ1復帰はもちろん、J1昇格後の“青写真”となる。