上田をスタメンで起用するべき理由①
“ベースづくり”と“積み上げ”を意識するなら……

カタールW杯以来となるドイツとの再戦に向けて、森保一監督は“チャレンジ”を強調した。1日に行われたメンバー発表会見で、以下のようにコメントしている。

「今度対戦するドイツ代表も間違いなく強い相手と考えて、我々のレベルアップに向けて攻撃も守備も、個人もチームもチャレンジしていかないといけません。我々がボールを握るプレーは上げていきたいと思いますが、我々が完全支配して戦えることにはなりません。ワールドカップでもいい守備からいい攻撃と粘り強く戦った上で最後に試合をモノにできました。我々の強みやあの試合でよかったことを忘れずに、攻撃のパーセンテージとチャンスの回数を増やしていけるように、しっかりしたベースづくりと少しずつ積み上げていくことを考えてチャレンジしていきたいと思います」

カタールW杯のドイツ戦を振り返ると、押し込まれた前半に先制点を奪われたが、後半開始から3バックに変更したことで攻守の歯車がかみ合い、チームは息を吹き返す。

最終的に堂安律と浅野拓磨のゴールで逆転勝利を収めたが、前後半トータルでの内容は紙一重。薄氷の勝利だったと言えよう。

歴史的勝利で得たモノを踏まえ、指揮官が滲ませたのは、“ベースづくり”と“積み上げ”の意識だ。2026年の北中米W杯を見据えた時に「攻撃のパーセンテージとチャンスの回数を増やしていく」ことは必須であり、悲願のベスト8進出に向けてトライしていくべきポイントだ。

「いい守備からいい攻撃」というコンセプトはそのままに、強豪相手にもいかにボール支配率を高めて試合を進められるか。

この観点から考えると、最前線に入るFWはポストプレーをこなせるタイプが望ましいだろう。敵陣で押し込んだ際に、相手守備陣と駆け引きしながら、攻撃に深みを作る働きが重要となるからだ。

今回のメンバーでFW起用が予想されるのは、前回対戦でゴールを決めた浅野、そして古橋亨梧、上田綺世、前田大然の計4名。

浅野は快足と大一番での勝負強さ、古橋は正確なシュート&クロスに点で合わせる技術、前田は快足を生かした巧みなプレスとそれぞれ異なる武器を持つが、ポストプレーを得意とするのは上田のみとなる。